大学院生 募集中!

当研究室は一昨年2月に資源研にできた,比較的新しい研究室です。
化学工学,生物工学といった,工学としてのバイオテクノロジー分野で,最先端の研究を行っています。
一見,資源と関係ないテーマばかりやっているようですが,これらを生物資源を人類のために役立てる
ためのプロセスを作る研究ととらえ,日夜努力しています。

特に力を入れているのは,蛋白質工学的手法による,医薬・環境・安心安全といった幅広い分野に役立つ
分子と方法論に関する研究で,その成果は特に分析化学・免疫測定の専門分野で高く評価されています。

タンパク質の研究,というと難しいイメージを持つかも知れませんが,テーマ設定にあたっては
それが面白い(世界的にみて新しく,かつ魅力がある)研究かどうか,を最も重視しています。
その先進性は基礎研究のみならず,企業との共同研究などを通じて実社会でも評価され,麻薬などの違法薬物検出,
食の安全確保,病気の早期診断など,様々な分野で役立つ技術や製品として実用化されつつあります。

特に抗体を用いた微量分子の検出法
であるオープンサンドイッチ法,さらにQ-body
これまでにない簡便迅速な検出原理として,細胞イメージングなど基礎生物学のツールとしても注目されています。
また新原理の相互作用検出法
FlimPIA法も,その特色から今まさにその応用が広がろうとしている所です

本研究室では,「やる気のある人」であればこれまでの専門,国籍,性別etc.は全く問いません。
ただ強いて言えば,生物系か,化学系の研究の基礎をしっかり身につけた人を期待しています。
これらをもとに,遺伝子工学・タンパク質化学・各種分析法等を習得し,結果をまとめ,
学会発表を行い,内容と発表の両方が良ければ最後に表彰される人も沢山います。
私大で有機系の卒論研究を終え,修士の2年間で学会で二回ポスター賞を取った人もいます。

ただ実験系の常として最低限,月曜朝から金曜夕方まで,しっかり研究室で実験・研究すること,
週二回のミーティングには遅刻せず,主体的に参加すること,だけは守って欲しいと思います。
それ以外は,コンパ,研究室旅行等の行事も沢山あり,楽しく研究室生活を送れることだけは請け合います。

修了後の進路は,前職の東大の学生さんになりますが,大学教員,国立研究所,大手化学,製薬,食品,電気などから,
商社,コンサルティング,銀行,果ては医学部編入まで幅広く,各自,経験を生かして活躍しています。

その他研究や研究室について,少しでも疑問があれば,
上田(uedares.titech.ac.jp)まで気軽に連絡して下さい。

最後に,当研究室の所属専攻は
総合理工学研究科・環境理工学創造専攻および
総合理工学研究科・化学環境学専攻(併任)になります。
つまり,どちらの専攻でも受験し,入学することができる,珍しい研究室です。
とはいえ,専攻により受験方法に違いがあり,まずは相談しに来て欲しいと思います。

専攻出願説明会の予定を以下に記します。

(本年度は終了しました)

 説明会後、各研究室の見学ができます。


なお,平成28年度から,本研究室のメンバーは
生命理工学院ライフエンジニアリングコースの所属になる予定です。
簡単に言えば,来年4月の入学後は,より研究内容に近い教育を受けられるようになります。

皆さんとお会いできるのを,楽しみにしています。

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